女子へんろ試し歩きに参加して by 女子大生
女子へんろが開催されると聞いた。なんだかおもしろそう。
女子ってついてるし、キャイキャイ言いながら楽しく回れそう。
私の干からびた女子力も復活しそう。よし参加だ。
ということで僭越ながら「女子へんろ」に参加させていただきました。
先達と呼ばれる引率役は慈空さん。
お会いする前は「女子へんろ」というネーミングのイメージから、
勝手にイケイケなお坊さんを想像していましたが、淡々と言葉を語る知的な印象の方です。
当日は朝集合し、慈空さんのお遍路についての簡単な説明を聞いた後にすぐ出発。
最初は歩きながら慈空さんのお遍路豆知識が聞けて充実しているなあ、と思っていましたが、
正直ソッコーでそれどころではなくなりました。
舗装道路を歩いていたと思ったらいきなり砂利道に切り替わって、
そこから数分歩いただけで「えっ。これ本当に歩ける道なの?!」
というくらいの足場のないすごい勾配の山道になって、
最後はもはや無心(超省エネルギーモード)で山道を登るしかなくて、
キャイキャイしゃべってる余裕なんて全然ない!
もちろん私が日頃運動不足であることは否めませんが、
少なくとも「女子へんろ」なんていうスウィーツなネーミングとは懸け離れた超ハードな内容です。
お堂にたどり着くといつもヘロヘロで、
もうお勤め以外のことなんて考えられない。
でもそんな時に「お接待」として、島の方に手作りのジュースをいただいたり、
ちょっとした飴をもらったりすると、
この上なくありがたい気持ちになります。
お寺やお堂を回ること、島の人たちと触れ合うことによって、
だんだんボルテージが上がるというか、
快活な心持ちになりしっかりと生きている感覚が得られました。
ある種のランナーズハイ?なのでしょうか。
道中、自分が歩いた道のりを目視すると、車じゃなくてもこんなに移動できるんだ
というような不思議な気持ちになったり、
ゴールが近づくと終わってほしくないような寂しさが!!
もちろんゴールした時の達成感もあります。
しかしお遍路全行程のゴールではないので、
88カ所回りきった時に得られるものは数十倍違うのではなかろうか・・・
という次なる期待も持っています。
小豆島での歩き遍路の前後で、変化したことは
「何気ないこと、些細なことでも幸せになれる」ということに気付いたことです。
お遍路をしているとその札所に平穏無事につけたことにすごく感謝しました。
特にとてもラッキーなことが起こらなくとも、
「悪いことが無くてよかったなー」と日常を愛せる様になったと思います。
幸せの感度が上がったことが「おかげ」だったのかもしれません。
京都工芸繊維大学
津田井 美香・中谷 仁美
(2014年9月9日 女子へんろ試し(下見)歩き)
関連記事
コメントを書くにはログインが必要です