女子へんろに参加して by 30代主婦
関西から小豆島へ移住しようとしていた頃
島のことを何も知らず
パソコンで小豆島についてのあれこれを検索していると
目に留まった「女子へんろ」。
お遍路のこと何も知らなかった私の目に飛び込んできたのが
白い上着を着て、杖を持って、首には小豆色の輪っか姿の女性たちがズラリと並んでいる写真。
その姿がすごく斬新で、彼女たちが清々しくて
単純に「あ~私も行ってみたい!この輪の中に入ってみたいな」そう思いました。
そして2013年の夏に晴れて小豆島に移住。
その4ヶ月後、2013年12月8日開催の第5回の女子へんろに参加しました。
まだ知り合いもほとんどおらず
初対面の方々ばかりの状況でしたが、独りで参加されている人もちらほらいて
引率されるスタッフの皆さんのお声掛けがあったかい。
寒いけれど、歩き出すとぽかぽか。
吹く風がひんやりしていてそれがまた心地よい。
まだ行ったことない場所へ足を踏み入れるワクワク感。
島の東側の集落、当浜から始まりキラキラと光る海を横目に海岸線を歩き
橘峠を越え、普段歩く事の無い安田の町並みをきょろきょろと楽しみながら歩く。
お昼ごはんは馬木地区のお宅で、地元のおうどんをスタッフの皆さんが用意してくれました。
島の再仕込み醤油をかけて頂くあったかいうどん! あーほんと幸せ。
この時の最終札所は第2番 碁石山。
ヘトヘトになりながらも最後の坂を上って到着すると、目の前には広いひろーい美しい夕焼け。
みんなで「わぁ〜〜〜」と感激し眺めたあの景色。
岩屋と呼ばれる天然の洞窟の本堂で
しかも一日中私達を先導してくれた慈空さんによる護摩焚き。
炎が燃える洞窟の中、とても神秘的で上手く言えないけれど
その日のお遍路を締めくくるにふさわしい体験をさせていただきました。
洞窟から出ると、西の空に沈んで行く夕日。
そんな空を見つめて各々に充実した一日を噛み締めてたんだろうなぁ、と思ったり。
地元の方が声をかけてくれたり
札所に着くとあったかいお茶やお菓子のお接待があり
参加者同士「だいじょうぶ?」「しんどかったら少し休もうか?」
と声かけ合ってそれぞれを思いやる姿
そんな一日を思い返して身も心も沁みました。
みんなで島を歩き、霊場を巡り
般若心経を読みあげ仏様に手を合わせる。
札所を巡る度に自分を覆う何かがハラリハラリと飛んでいくような
大切なものだけが私の中に残り、自分自身がシンプルになっていくような
不思議な感覚。自分自身が浄化されるような。
歩くスピードだからこそ見える、島の美しい景色や町並み
それをじっくりとかみしめられるのも楽しみのひとつですね!
次回の開催も楽しみにしています。
主婦 牧浦知子(小豆島カメラ)
(2013年12月第5回女子へんろに参加して)
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